息子(ラグ男)は中学3年生。クラブチームでラグビーをしています。
少し前、第一志望への進学をめぐって、家族3人で深夜まで話し合いました。
今のままで、本当に厳しい環境へ進んで大丈夫なのか。
苦手なことや、つらいことから逃げずに向き合えるのか。
パパから厳しい言葉をたくさん言われ、泣いてしまったラグ男。それでも、
「第一志望に行きたい」
という気持ちは変わりませんでした。
あれから、少し時間が経ちました。
一度の話し合いで、人が急に変わるわけではありません。
でも最近、ラグ男の行動に、少しずつ変化が見えるようになってきました。
※深夜まで話し合った日のことは、こちらの記事に書いています。
「それでも行きたい」——第一志望を諦めなかった息子と、深夜まで話し合った夜
パパと一緒にトレーニングを続けている
話し合いのあと、ラグ男とパパの関係がギクシャクしてしまわないか、少し心配していました。
でも最近は、パパとまあまあうまくいっています(笑)。
トレーニングも、パパが考えたメニューに一生懸命取り組んでいます。
パパも、ただメニューを渡すだけでなく、一緒に走ったり、タイムを見てくれたりしています。
あの日あんなに厳しいことを言ったパパですが、結局いちばんそばで伴走しているのもパパなんですよね。
持久走は相変わらず苦手。
走るトレーニングの日はかなりつらそうですが、今のところは逃げずに頑張っています。
ただ、すべてが変わったわけではありません。
相変わらず、計画を立てるのは苦手です。
来週からは定期試験。
ちゃんと勉強は進んでいるのか。提出物は終わるのか。試験までに何を、いつやるのか。
母としては、気になることばかり。
「本当に大丈夫?」
と聞きたいけれど、寮生活になったら、毎日そばで確認してくれる親はいません。
今ここで私が勉強の予定をすべて決めれば、今回の定期試験はなんとかなるかもしれない。
でも、それではラグ男自身が計画を立てられるようにはならない。
心配だけど、もう少し見守るしかないのかな。
そんなことを考えていました。
「この日は、勉強にあてたい」
今日は祝日。
チームの試合があり、応援に行く予定がありました。
でも数日前、ラグ男から、
「この日は、勉強にあてたい」
と言われました。
親から、
「試験前なんだから、ラグビーより勉強を優先しなさい」
と言ったわけではありません。
試合を見に行くのか。それとも、定期試験に向けて勉強するのか。
ラグ男が自分で考えて、出した答えでした。
私は「いいよ」と答えました。
自分で考えて決めたのなら、その判断を尊重しようと思いました。
まさかの早起き。そして自主トレへ
そして、祝日の朝。
ラグ男が早起きをしてきました。
休みの日に自分から早起きするなんて、今までほとんどありません。
思わず、
「どうしたの?」
と聞いてしまいました。
するとラグ男は、
「今からトレーニングに行ってくる」
と。
えーっ!
母、びっくり(笑)。
驚きとうれしさを顔に出さないように、できるだけ冷静に聞きました。
「そうなんだ。何をしてくるの?」
「ボールを触って、ダッシュしてくる」
なるほど。
心の中では、
「またコイツ、持久力系を避けてるな……」
と思いました(笑)。
コーチからも、第一志望の強豪校の監督からも、走れるようになることの大切さを言われています。
だから本当は、
「ダッシュだけじゃなくて、長い距離も走ったら?」
と言いたかった。
危うく、口から出そうになりました。
でも、ぐっとこらえました。
自分から動いた気持ちを、親の指示で上書きしない
今日は、自分で早起きをした。
自分でトレーニングへ行くと決めた。
それだけでも、ラグ男にとっては大きな一歩です。
せっかく自分から動き出したのに、すぐ横から、
「あれもやったら?」
「それだけじゃ足りないんじゃない?」
と言われたら、また「やらされるトレーニング」に戻ってしまうかもしれません。
持久力系を避けていることは、気になる。
いや、めちゃくちゃ気になる(笑)。
でも今日のところは、何も言わずに送り出しました。
自分から動いた気持ちを、親の指示で上書きしたくなかったからです。
言っただけではなく、本当に行動に移した
トレーニングから帰ってきたラグ男は、お昼から塾の自習室へ行きました。
そのまま夕方の塾の授業を受け、夜になって帰宅。
数日前に自分で言った、
「この日は、勉強にあてたい」
を、ちゃんと行動に移した一日になりました。
朝は自分からトレーニング。
お昼からは塾の自習室。
そして夕方の授業まで受けて、夜に帰ってくる。
正直、ここまでやるとは思っていませんでした。
やればできるじゃん。
心の中では、かなりうれしかったです。
ラグ男だけでなく、母も見守る練習中
もちろん、今日一日でラグ男がすっかり変わったとは思っていません。
計画を立てるのが苦手なことも、持久力系のトレーニングから逃げたくなることも、まだ解決したわけではありません。
明日になったら、またダラダラしているかもしれない(笑)。
来週から始まる定期試験も、本当に大丈夫なのか、やっぱり心配です。
それでも今日は、自分で考えて、自分で一日の使い方を決めて、実際に行動へ移すことができました。
深夜まで話し合ったあの夜が、少しだけラグ男の中に残っているのかもしれません。
そして私も、
「持久力のトレーニングもしたら?」
と言いたい気持ちをこらえて、何も言わずに送り出すことができました。
ラグ男だけでなく、母も少しは成長した。
……ということにしておきます(笑)。
全部を放っておくのではなく、困ったときには手を貸す。
でも、本人が自分から動き出したときは、親が横からハンドルを奪わない。
その距離感は、今でもよく分かりません。
心配で、つい口を出したくなることもあります。
それでも、ラグ男が選んだ道を、自分の足で歩いていけるように。
小さな変化を見逃さず、もう少し信じて見守ってみようと思います。

