息子(ラグ男)は中学3年生。クラブチームでラグビーをしています。
「親が口を出しすぎるから、言われないと動かないのかもしれない」
そう考えた私は今日、ラグ男が自分から動き出すまで、何も言わずに待ってみることにしました。
結果は、大失敗でした(笑)
口を出さずに待ってみた、今日の出来事

今日は私も仕事が休み。
ラグ男は朝、
「午前中はダラッとする。トレーニングは午後からやる」
と言っていました。
受験生なのに午前中ずっとダラッとするのか……とは思いましたが、本人なりに予定を考えているのでしょう。
気になりながらも、ここで口を出したら、いつもと同じ。
そう思い、そのまま見守ることにしました。
するとラグ男は、ずーっとNetflixで映画を見ています。
途中で、
「お昼ごはん、何?」
と聞いてくる余裕までありました。
ごはんができたことを伝えても、映画に夢中で動きません。
そして、気づけば12時。
もう一度、
「ごはんだよ」
と声をかけると、ラグ男が突然言いました。
「ヤバい、塾の時間だ」
……チーン。
夏期講習は12時から。
今、もう12時ですけど?
自分で気づいて動くのを待とうと決めた私でしたが、さすがに我慢できませんでした。
寮生活を希望しているのはラグ男本人です。
そのため、以前からラグ男には、
「親元を離れても、自分で時間や生活を管理できる。その姿を見せて、パパとママを納得させてほしい」
と伝えていました。
それなのに、今日は塾の時間さえ確認せず、映画に夢中になっていた。私はとうとう我慢できなくなり、言ってしまいました。
「自分で自分の首を絞めてるよ。こんな時間管理もできないようじゃ、寮生活なんてさせられないよ」
ラグ男は黙ったまま、何も答えませんでした。
そして部屋には、何ともいえない嫌な空気だけが残りました。
本人がどれだけ反省しているのかは、分かりません。
私が言いたかったのは、「一度失敗したから寮生活はダメ」ということではありません。自分で生活できる姿を見せて、私たちを安心させてほしかったのです。
私も私で、「寮生活なんてさせられない」とまで言う必要があったのかなと、少し反省しました。
口を出さずに見守れば、本当に自分から動くのか。
それとも、今はまだ親の声かけや仕組みが必要なのか。
中学3年生への関わり方は、本当に難しいです。
やりたくないことは、とにかく後回し
ラグ男は、やりたくないことを、とことん後回しにします。
勉強はもちろん、自主トレ、部屋の掃除。
「あとでやる」
と言ったきり、その「あと」がなかなか来ません。
なのに、です。
Netflix、ゲーム、スマホ。こちらは誰にも言われなくても、自分からやります。
やってほしいことはやらないのに、やらなくてもいいことは全力。
これが、母は地味にムカつく(笑)
ラグ男の口癖は、
「面倒くさい」
あまりにも頻繁に言うので、ある日、わが家に新しいルールができました。
「面倒くさい禁止!言ったら罰金!」
そう宣言すると、ラグ男は苦笑い。
ちなみに、本当に罰金を取っているわけではありません(笑)
それでも、自分がどれだけ「面倒くさい」と言っているか、少しは気づくきっかけになったようです。
勉強が嫌いというより、始めるまでが面倒?
なぜ、こんなにも後回しにするのか。
親なりに考えてみました。
ラグ男の場合、勉強が心の底から嫌いというより、始めるまでが面倒なのではないかと思います。
始めてしまえば、集中して取り組める日もあります。
でも、机に向かい、教材を出し、どこから始めるか考える。その最初の一歩が、とにかく重い。
一方、スマホやゲームは、手に取ればすぐに楽しめます。
勉強にはいくつもある「始めるまでのハードル」が、スマホにはほとんどありません。
そう考えると、ただ責めるだけでは動けないのも、少しは分かる気がします。
分かっていても、イライラはするんですけどね(笑)
ただ、ここで難しいのが、スマホでしていることのすべてが「遊び」とは限らないことです。
スマホは「全部禁止」にできないから難しい
ラグ男が勉強を後回しにする原因の一つは、やっぱりスマホだと思います。
でも、スマホをすべて禁止すれば解決するかというと、そう簡単でもありません。
しょうもない動画を見ていることもあれば、チームから送られてきた、確認しておかなければならないラグビーの動画を見ていることもあります。
Duolingoで英語の勉強をしていることもあります。
まあ、これは半分遊びのような気もしますが(笑)
YouTubeやInstagramにも、ラグビーの技術やトレーニング、勉強に役立つコンテンツがたくさんあります。
もともとスマホは、親との連絡手段として持たせたものです。
でも今や、友達とのコミュニケーションに欠かせないだけでなく、遊びにも学びにも使うもの。
だからこそ、単純に「禁止すればいい」とはいかないんですよね。
キッチンから見ると、ラグ男はソファに寝転がってスマホを見ている。
でも、それがゲームなのか、ラグビーの動画なのか、英語の勉強なのかは、こちらからは分かりません。
画面だけを見て、
「また遊んでる!」
と決めつけることもできない。
これが、スマホとの付き合い方で一番難しいところです。
わが家で決めているスマホのルール

完全に禁止できないからこそ、わが家ではスマホを使う時間と場所を決めています。
現在のルールは、次のとおりです。
- ゲームは1日1時間
- ゲームやInstagramなどは、夜10時30分以降は使えない
- 塾で帰宅が遅くなる日もあるため、LINEは夜11時まで
- スマホをトイレへ持っていかない
- スマホは基本的にリビングで使う
- アラームとして使うため、寝るときだけ自分の部屋へ持っていく
- 勉強中は、必要がない限り勉強部屋へ持っていかない
このルールがあるはずなのに、
「ゲームやSNSをするために渡したんじゃないからね!」
このセリフ、今までに何度言ったことか(笑)
とはいえ、ルールを決めても、スマホ問題がすべて解決するわけではありません。
ラグビーの動画を見ていたはずが、そのまま関連動画を延々と見続けてしまうこともあります。
英語の勉強をしていたはずが、気づいたら違うことをしているかもしれません。
親がすべてを監視することもできないし、したくもありません。
だから今は、スマホを取り上げるのではなく、「いつ、どこで、何のために使うのか」を、本人が意識できるようにしたいと思っています。
でも、ソファに転がってスマホを見ている姿を見ると、やっぱり言いたくなるんですよね。
「それ、今見なきゃダメなやつ?」
スマホとの付き合い方は、勉強以上に難しい問題かもしれません(笑)
「何も言わない」と「本人に任せる」は違うのかもしれない
今日の失敗で感じたのは、「何も言わずに放っておくこと」と「本人に任せること」は、同じではないのかもしれないということです。
ラグ男は、
「午後からトレーニングをする」
とは決めていました。
でも、塾が何時から始まるのか、その前に昼食をいつ食べるのか、何時まで映画を見られるのかまでは考えていませんでした。
自分で予定を確認し、逆算して行動する。
必要なら、スマホのアラームを設定する。
そこまでできて、初めて時間管理なのだと思います。
親が毎回、
「あと30分で塾だよ」
「そろそろ準備したほうがいいよ」
と声をかけていたら、その場では遅刻を防げるかもしれません。
でも、それでは本人が時計を見なくなる。
だからといって、今日のように何も言わずにいたら、塾の開始時刻になって初めて気づく。
完全に手を離す前に、予定を管理するための仕組みを一緒に作る必要があるのかもしれません。
「勉強しなさい」ではなく「いつやる?」
勉強についても、できるだけ「今すぐやりなさい」と命令するのではなく、
「今日は、いつやる?」
と聞き、本人に決めさせるようにしています。
ただし、ラグ男の答えは、
「あとで」
「夜やる」
と、かなりざっくり(笑)
それでは、今日の塾と同じです。
「あとで」ではなく、
- 夕食後に始める
- お風呂に入る前に始める
- 夜9時までに始める
など、始めるタイミングまで本人に決めてもらったほうがよさそうです。
声をかけずにいても、自分から勉強を始める日もあります。
やらなければいけないことは、本人も分かっているんだと思います。
ただ、一人だと、どうしても自分に甘くなりがち。
最初は「今日は英語のワークを5ページやる」
と言っていたのに、いつの間にか3ページになっていることもあります。
それでも、ゼロよりは3ページ。
自分から始めたことは認めたい。
その一方で、
「いや、最初に5ページやるって言ったよね?」
と思っている母もいます(笑)
「最低3ページ。できれば5ページ」
と、最低ラインと目標を最初から分けておけば、お互いにモヤモヤしにくくなるのかもしれません。
パパは、母より待てません(笑)
そして、私よりもしびれを切らすのが早いのがパパです。
「本当に走ったのか?」
「筋トレはいつやるんだ?」
気になると、すぐに聞いてしまいます。
ラグ男も問い詰められたように感じるのか、
「やったよ!」
と強い口調で返し、ケンカのような空気になりがちです。
現在は、パパがトレーニングの予定を立て、ラグ男にその日のノルマを伝えています。
それが本当に良い方法なのかは、まだ分かりません。
親が決めたノルマをこなすだけでは、「主体的に動く」とは少し違う気もします。
でもラグ男の場合、やらなければならないことが具体的に決まっているほうが、最初の一歩を踏み出しやすいようにも見えます。
最初からすべて本人に任せるのではなく、まずは親が枠を作り、その中で自分で動く。
そこから少しずつ、本人に任せる範囲を広げていく。
今のラグ男には、そんな段階が必要なのかもしれません。
本当のゴールは、親がいなくても自分で動けること

今のゴールは、夏休みの宿題を終わらせることだけではありません。
本当のゴールは、親がそばにいなくても、自分のことを自分で回せるようになることです。
勉強する時間を決める。
必要なトレーニングをする。
スマホや動画を切り上げる。
塾や学校の予定を確認する。
翌日の準備をする。
進学先によっては、来年からラグ男が寮生活を送る可能性があります。
寮生活になれば、親が毎日、
「今日は何時から塾?」
「宿題は終わった?」
「トレーニングはやった?」
と確認することはできません。
だからこそ今、「言われる前に動けた」という経験を、少しずつ増やしてほしいと思っています。
もちろん、すぐに完璧にはできません。
ラグ男も道の途中。
待ちきれず、今日の失敗だけで「寮生活なんてさせられない」と言ってしまった私も、まだ道の途中です。
親が管理しすぎず、でも完全に放置もしない。
そのちょうどいい距離を、わが家はまだ探しています。
……とはいえ、目の前の宿題は、早く終わらせてほしいんですけどね(笑)
まとめ|わが家も、まだ正解を探しています

ここまで読んで、
「結局、どうすれば勉強するようになるの?」
と思った方がいたら、すみません。
わが家にも、まだ答えは出ていません。
口を出さなければ動かない。
でも、言い続ければ、言われるまで動かなくなるかもしれない。
本人に任せたい。
でも、すべてを任せるにはまだ心配。
スマホを制限したい。
でも、連絡や勉強、ラグビーにも必要だから、すべては禁止できない。
その間を行ったり来たりしながら、わが家なりの関わり方を探しています。
少なくとも私は、後回しにする姿だけを見て、ラグ男を「やる気のない子」と決めつけたくはありません。
失敗したら、「どうしてできなかったの?」と責めるだけではなく、「次はどうしたら防げる?」と一緒に考える。
そして、自分から動けた日は、そのこともきちんと認める。
そうやって少しずつ、親の手を離していけたらと思っています。
同じように、「言わないとやらない中学生」と向き合っている親御さん。
お互い、ため息をつき、ときには言いすぎて反省しながら、なんとか伴走していきましょうね。

