「失敗した。ちょっとやっちゃったよ」
先日、仕事から帰宅した私に、パパが開口一番こう言いました。
何事かと思ったら、ラグ男の自主トレに付き合っていて、どうやら太ももの裏を痛めたようです。
その日のメニューは筋トレと坂道ダッシュ。筋トレをいくつか終えたあと、最後に坂道ダッシュを15本行う予定でした。
ところが、10本を終えた時点でパパはかなり疲れていたそうです。
それでも、「ラグ男も頑張っているから、オレもサボれない」と思ったとのこと。
そして、そのままもう1本走ったところで――「ピキッ」
音がしたわけではないそうですが、「あ、やっちゃったな」とすぐに分かったそうです。
幸い歩くことはできましたが、太ももの裏に痛みが出ました。
ちなみにラグ男は、その後も残りを走り切り、15本完遂。
53歳と15歳。張り合う相手を間違えましたね(笑)
今回は、パパの肉離れをきっかけに、親世代がスポーツに付き合うときに気をつけたいことをまとめました。
肉離れってどんなケガ?

肉離れは、筋肉の中にある細い筋線維が傷ついてしまうケガです。よく「筋肉が切れた」と表現されますが、実際には軽い損傷から大きな断裂まで程度はさまざまです。
分かりやすく言うと、輪ゴムをイメージしてみてください。輪ゴムは適度に伸ばす分には問題ありません。でも、何度も引っ張ったり、限界まで伸ばしたりすると傷んでしまいますよね。筋肉も同じです。
ダッシュやジャンプなどで強い力がかかったとき、筋肉が耐えきれなくなると筋線維に傷が入ります。これが肉離れです。
特に疲労がたまっているときは注意が必要です。疲れた筋肉は、何度も引っ張られて伸びきった輪ゴムのような状態。そこにさらに強い負荷がかかると、傷つきやすくなります。
今回のパパも、筋トレ後だった・坂道ダッシュを10本以上行っていた・かなり疲労を感じていた、という状況でした。まさに肉離れが起こりやすい条件がそろっていたのかもしれません。
肉離れの程度(重症度)分類
肉離れは重症度によってⅠ度〜Ⅲ度に分類されます。
Ⅰ度(軽症):筋線維の微細な損傷。痛みはあるが歩行は可能。数日〜1週間程度で回復することが多いです。
Ⅱ度(中等症):筋線維の部分断裂。腫れや内出血が出ることもあります。歩行が困難な場合もあり、2〜4週間程度かかることが多いです。
Ⅲ度(重症):筋線維の完全断裂。強い痛みと腫れ、内出血が見られます。手術が必要になるケースもあり、回復に数か月かかることがあります。
今回のパパはⅠ度程度でしたが、それでも数日は痛みがあり、歩きにくかったようです。軽症とはいえ、油断は禁物だと感じました。
次のような場合は、早めに受診することをおすすめします。
- 歩けない、または体重をかけると強い痛みがある
- 大きく腫れている、内出血が広範囲に出ている
- 患部にへこみや変形がある(Ⅲ度の可能性)
- 数日経っても痛みが改善しない
「たぶん軽いから大丈夫」と自己判断せず、気になるときは専門家に診てもらうのが一番です。
まず行った応急処置

今回まず行ったのは冷却です。実は少し前に、お兄ちゃんがハンドボールの試合で足首を捻挫しました。そのときに購入したサポーター付きの氷嚢があったので、すぐに患部を冷やしました。
「これは便利だね」なんて話していたばかりだったのですが、まさかこんなに早く再登場するとは思いませんでした。もちろん、うれしい出番ではありません(笑)。
でも、スポーツをしている家庭では、氷嚢・サポーター・テーピングなどを準備しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
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なぜパパは肉離れになったのか

パパは普段からランニングをしています。筋トレもしています。決して運動不足ではありません。それでも肉離れになりました。
今回の原因として考えられるのは、筋トレ後で疲労が蓄積していたこと、坂道ダッシュという高負荷な運動だったこと、「あと少しだから」と無理をしたこと、ではないかと思います。
特に大きかったのは、「もうキツい」と感じていたのに続けてしまったこと。スポーツをしていると「あと1本」「あと少し」という場面はよくあります。でも、その1本がケガにつながることもあるのだと改めて感じました。
親もケガをする

スポーツをしている子どもがいる家庭では、一緒に走る・一緒に筋トレする・自主トレに付き合う、ということも珍しくないと思います。
でも、親の体は10代ではありません。気持ちは若くても、筋肉の回復力や柔軟性は少しずつ変化しています。だからこそ、「自分は大丈夫」と思わないことも大切です。
実際に今回のパパがそうでした。普段から運動していても、疲労が重なればケガをすることはあります。
肉離れを予防するために

今回の出来事から、親世代こそ意識したいと思ったことがあります。
ウォーミングアップをしっかり行う
いきなり全力ダッシュは避けましょう。
運動前の5〜10分、軽いジョギングや動的ストレッチで体を温めることが大切です。
動的ストレッチとは、体を動かしながら行うストレッチのこと。腿上げやバックキック、その場でのランジなどがあります。
「時間がないから」とウォーミングアップを省いてしまいがちですが、冷えた筋肉にいきなり高負荷をかけることが肉離れの大きなリスクになります。たった5分でも準備するかしないかで、体への負担は大きく変わります。
疲れたらやめる勇気を持つ
今回の最大の反省点はここかもしれません。
「キツいな」と感じたら、一度立ち止まる。その判断も大切です。
目安として、フォームが崩れてきたり、いつもより動きが重く感じたりするときは、体が限界に近づいているサインです。
「あと1本くらい大丈夫」と思ったときこそ、危ない。今回のパパがまさにそうでした。判断できるのは自分だけです。
子どもと張り合わない
中高生の回復力は驚くほど高いものです。同じメニューを同じ強度でこなす必要はありません。
目安としては、子どもの6〜7割程度の強度・本数にとどめておくくらいがちょうどいいと思います。
子どもの隣で頑張る姿を見せることに意味があるのであって、同じメニューを完遂することが目的ではありませんよね。
むしろ、「いいね!調子いいじゃん!」「その調子、あと3本!」「ここ踏ん張れたら絶対強くなる!」そんな声掛けの方が、子どもにとってよっぽど力になることもあります。
睡眠不足や疲労が強い日は無理をしない
仕事や家事で疲れている日は、思っている以上に体に負担がかかっています。
特に睡眠が短かった日や、仕事でストレスがたまっている日は、筋肉の状態も万全ではありません。
そういう日は、付き添いはするけれど自分は軽めにする、見守るだけにする、という選択も立派なサポートです。
「◯◯ならできる!」「ここが勝負どころだよ!」と声で背中を押してあげる。それだけで十分な日だってあります。
コンディションが万全でない日は無理をしないことも予防につながります。
まとめ:私が今回感じたこと

ラグ男も頑張っているから、自分も頑張ろう。そんな気持ちは素敵だと思います。実際、子どもが一生懸命頑張っている姿を見ると、親も自然と力をもらえます。パパもきっとそうだったのでしょう。
そして私は、それは決して悪いことではないと思っています。親が一緒に頑張る姿を見せる。子どもは「一緒に頑張ってくれる人がいる」という安心感を持てるかもしれません。また「パパには負けていられない」というライバル心が生まれることもあるでしょう。
だから私は、今回の肉離れを「無駄だった」とは思いません。
ただ一つだけ言えるのは、親がケガをすると、子どものサポートにも影響が出るということ。送迎も、応援も、トレーニングの付き添いも難しくなります。
次の日の仕事にも影響しちゃいますしね(笑)
だからこそ、頑張ることと無理をすることは違う。その線引きは大切なのだと思いました。
この記事が、スポーツを頑張るお子さんを支えるご家庭の、何かお役に立てれば嬉しいです。



