「頑張った」だけでは足りない。夢を叶える子に必要なのは、”頑張ることが普通”になる覚悟

「頑張った。だから今、けっこう燃え尽きてる。」

息子(ラグ男)は中学3年生。クラブチームでラグビーをしています。

その息子が、三者面談の前日、塾からの帰り道でポツリとこぼした言葉です。

今回の数週間は、本当によく頑張っていました。

部活にトレーニング、塾、学校生活。そして週末はラグビーの練習。

宿題や提出物も期日を守って、今まで以上に丁寧に仕上げました。

県選抜の試合にも全力で挑みました。

だから私は、その言葉を聞いて素直に「今回は本当に頑張ったんだな」と思いました。

でも同時に、親として伝えなければならないこともありました。

「今回だけ頑張る」では夢は叶わない

ラグ男が行きたいと言っているのは、自宅を離れ、寮生活を送りながら通う強豪校です。

朝起きるのも、自分。

勉強するのも、自分。

筋トレするのも、自分。

洗濯も、体調管理も、自分。

正直に言えば、親としては、自宅から通える学校に行ってほしい気持ちもあります。

地方で、生活のすべてを一人でやり切れるのか。不安がないと言えば、嘘になります。

それに、お金だって余計にかかるしね(笑)。

でも、本人の「行きたい」という意思は、尊重したい。

だからこそ、私はラグ男にこう話しました。

「今回は本当に頑張ったよね。
でもね、高校で本気でラグビーを続けたいなら、この頑張った生活が”普通”になるんだよ。」

今まで「頑張った」と思っていた生活が、その高校では当たり前になる。

だから私は続けました。

「まだ自分で起きられていないよね?
本当にその高校へ行きたいなら、『行きたい』だけじゃなく、『続けられる』ことを行動で見せてほしい。」

最初は、

「え〜……。」

と苦笑い。

でも最後には、

「わかった。頑張る。」

そう答えてくれました。

三者面談で、先生も同じことを言った

翌日の三者面談。

成績表を見る前から、私は緊張でいっぱいでした。

2年生の終わりの成績は、オール3。これより下がったら、スポーツ推薦どころか、行ける高校がなくなる💦

今回は——4が2つ、あとはすべて3。

思わず、

「首の皮一枚つながったね。」

と笑ってしまうくらい、ホッとしました。

でも、そのあと先生がラグ男に話した内容に、私は驚きました。

「高校へ行ったら、勉強も、部活も、トレーニングも、洗濯も、全部自分でやらなきゃいけない。
今回頑張ったことが、高校では普通になる。できるか?」

私は前日に、ほとんど同じ話をしていたからです。

「やっぱり、そうなんだ。」

そう思いました。

親だけが厳しいことを言っているわけじゃない。

強豪校で競技を続けるということは、それだけの覚悟が必要なのだと、改めて感じました。

七夕の短冊に書かれていた願い

面談の待ち時間、校内に飾られた七夕の短冊を眺めていると、ラグ男の名前を見つけました。

そこには、こう書かれていました。

「ラグビーの秋大会で優勝する。秋の県選抜に選ばれる。」

高校名は、書かれていません。

「合格したい」でも、ありません。

ラグ男が願っていたのは、ラグビーで結果を出すことでした。

その短冊を見つけたとき、なんだか胸がじんとして。

ああ、この子は本当にラグビーが好きなんだな、というのが伝わってきて、正直、すごく嬉しかったんです。

でも同時に、思ったのです。

夢は、願うだけでは叶わない。

夢を叶えるためには、その夢に見合う毎日を、積み重ねなければいけないのだと。

親が応援するのは「夢」だけじゃない

親は、子どもの夢を応援したい。

でも、「頑張れ!」と応援するだけでは足りないこともあります。

ときには、

「その夢を叶えるには、今の生活を変える覚悟が必要だよ。」

と伝えることも、親の役目なのだと思います。

もちろん、一度話したくらいで変わるわけではありません。

きっと、何度も同じことを伝える日が来るでしょう。

それでも——夢を叶える子は、特別な努力を毎日しているわけではないのだと思います。

頑張ることが、”普通”になっている。

その積み重ねが、いつか大きな差になる。

おわりに

ラグ男は、まだまだ成長途中です。

本当に寮生活ができるのか。

この頑張りを、続けられるのか。

正直、私にもわかりません。

そして——これは、ラグ男には言えない本音なのですが。

来年、あの子は、家を出るかもしれない。

応援したい。心から、応援したい。

でも、そばでサポートできなくなるのは、毎日顔を見られなくなるのは、やっぱり寂しすぎる。

その気持ちを、ぐっと飲み込んで。私は「頑張れ」と、背中を押しています。

それでも、面談の日に見つけた七夕の短冊を見て、改めて思いました。

夢は、本気なんだ。

だからこそ親として、応援するだけではなく、その夢に必要な覚悟も、一緒に伝えていきたい。

いつか、この短冊を見返したとき、

「あの時の願いが、叶ったね。」

そう笑って話せる日が来ることを、願っています。

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