
今の笛、なんで鳴ったの?

今のプレーは、なんで反則なの?
初めて中学生ラグビーの試合を見たとき、私は頭の中がハテナ???でいっぱいでした。
ボールを前に落としたら笛。押し合っているのに止まらない。突然スクラム…。
最初は“ルールが難しいスポーツ”に見えるラグビー。でも一度知ると、その奥深さと選手たちの礼儀正しさに心を打たれ、私もどんどん引き込まれていきました。
激しくぶつかり合うのに、試合が終わると笑顔で握手をして、相手チームを称える。
ラグビーにはちょっと不思議で、でも温かい文化があります。
この記事では、
・ラグビーの精神
・試合後のアフターマッチファンクション
・ポジション(背番号)
・基本ルール
を分かりやすくまとめました。
選手の動きやチームプレーが何倍も面白く感じられるようになり、試合をもっと楽しく、もっと熱く応援できるようになりますよ!
🏉ラグビーの精神と文化

ノーサイドの心
ラグビーには「ノーサイド」という特別な言葉があります。
それは、試合が終わった瞬間に敵味方の区別がなくなり、
互いを称え合う——という精神を意味します。
ラグビーはタックルをしたり、体を激しくぶつけ合うスポーツですが、実は“紳士のスポーツ”と呼ばれています。
一見“超危険なスポーツ”に見えるかもしれません。
でもラグビーって相手の安全に配慮してプレーすることが大前提なんです。
そこには、「品位」「規律」「尊重」といった精神が重視されていて、「相手を傷つけるためではなく、フェアに競うために全力を出す」という明確なルールがあります。だからこそ、ラグビーは“紳士のスポーツ”と呼ばれているのです。
激しさの中にこそ、思いやりとリスペクトがある——それがラグビーの真の魅力です。
この「ノーサイドの心」こそ、ラグビーが“紳士のスポーツ”と呼ばれる理由です。
相手を思いやる心、ルールを守る姿勢がとても重視されます。この精神は、勝敗よりも「人としての成長」を大切にするラグビーの根っこ。
親としても、ここが一番共感できる部分ではないでしょうか😊
アフターマッチファンクションとは

ノーサイドの精神を形にしたのが、**アフターマッチファンクション(After Match Function)**です。
試合中は本気でぶつかり合い、激しく体を当て合う選手たち。
でも笛が鳴った瞬間に、相手をたたえ、感謝の言葉をかける。
その気持ちを自然に伝えられるのが、このアフターマッチファンクションです。
相手チームを敬う心や、スポーツマンシップを学ぶ良い機会になります。
試合後に選手・コーチ・レフリーが集まり、お互いのチームを称え合いながら試合を振り返る時間が設けられます。
これは、公式戦でも行われます。
試合後、相手チームとレフリーが同じ場(グラウンドの隅っこが多いかな)に集まり、
・良かった点
・反省点
・次につながる学び
を互いに伝え合う、大切な交流の時間です。
進行はだいたい次の流れです。
1.両チームのキャプテンが相手の良い点、自チームの反省を述べる
2.両チームのコーチが試合を振り返り、相手の良い部分を称える
3.レフリーが試合全体を総括し、良かった点や改善点を伝える
4.最後に「ナイスプレー!」と声を掛け合い、握手で締めくくる
勝ち負けを超えた友情と敬意が生まれる、大切な時間です。
勝ち負けよりも「どう戦ったか」。勝ち負けを超えて、ラグビーというスポーツを通じてつながる瞬間です。
ラグビーの価値観がよく表れている文化です。
保護者として感じてほしいこと
ラグビーでは、強さと同じくらい「礼儀」と「感謝」を大切にします。
アフターマッチファンクションは、子どもたちがそれを実際に体験できる場。
スポーツマンシップを肌で感じる貴重な時間です。だからこそ、親としては「結果」よりも「態度」に目を向けたいところ。
子どもたちが相手をリスペクトし、次の試合に活かそうとする姿こそ、本当の成長の証です。
ラグビーは、力・スピード・頭脳・チームワークがすべて必要なスポーツ。
でも中学生のうちは、安全に楽しみながら「仲間とプレーする面白さ」を知ることがいちばん大切です😊
🏉ラグビーのプレーの原則を知ろう

ルールを理解する前に、ラグビーには3つの“原則”があります。
1️⃣ 相手陣の奥にボールを置くとトライで5点(陣取り合戦)
2️⃣ 立ったまま正々堂々とプレーする。前にパスできない。
3️⃣ 攻撃側はボールを持った人が常に先頭。守備側はボールを持つ人にしかタックルできない。
つまり——
「前に進むけれど、ボールは後ろにしか渡せない。ボールを相手の陣地へ持っていく」という、独特のルール。
これがわかるだけで、試合を見る目が一気に変わります。
🏉ポジションと役割を覚えよう
ラグビーは15人制です。中学生は12人制でジュニアラグビーと呼ばれています。
ポジションは、フォワード(FW)とバックス(BK)に分かれています。

フォワード(背番号1〜8)

体を張ってボールを奪う“力のポジション”。
スクラムで押し合い、モールで前進し、チームの土台を作ります。
- 1・3番:プロップ(PR)
スクラムの柱。力強さが求められる。最前線で戦う縁の下の力持ち。
【日本代表選手】稲垣啓太[通称:笑わない男]など - 2番:フッカー(HO)
スクラム中央でボールをかき出す職人。ラインアウトではスローインも担当。
【日本代表選手】堀江翔太など - 4・5番:ロック(LO)
チームで最も背が高く、ラインアウトではジャンパー。
【日本代表選手】ワーナー・ディアンズなど - 6・7番:フランカー(FL)
俊敏でタックルが得意。攻守の切り替え役。ボール争奪戦の主力を担う。
【日本代表選手】リーチ・マイケル、姫野和樹など - 8番:ナンバーエイト(NO.8)
FWに的確な指示を送るリーダー。パワーと判断力が必要。
【日本代表選手】リーチ・マイケル、姫野和樹など
■ ちなみにジュニア(中学生)ラグビーでは、フランカー(6番、7番)とナンバーエイト(8番)のポジションはありません。
バックス(背番号9〜15)

フォワードが取ったボールを動かして攻撃を展開する“スピードのポジション”。
- 9番:スクラムハーフ(SH)
ボールをさばく俊敏なパス職人。攻撃のリズムを作る。パスと判断が命。
【日本代表選手】田中史朗、流大など - 10番:スタンドオフ(SO)
攻撃の設計者。キックと展開力が武器。
【日本代表選手】田村優など - 11・14番:ウィング(WTB)
チーム最速ランナー。サイドを駆け抜けトライを決める。
【日本代表選手】福岡堅樹、松島幸太朗など - 12・13番:センター(CTB)
攻守の要。突破力と守備力を兼ね備える。
【日本代表選手】ディラン・ライリーなど - 15番:フルバック(FB)
攻撃にも参加する最後の砦。キック処理と守備の安定感が必要。
【日本代表選手】松島幸太朗など
🏉ラグビーの基本ルールを知ろう

試合時間
中学生は 前半20分・後半20分 が基本(大会によって前後あり)
得点のしかた

| 得点方法 | 内 容 | 点数 |
| トライ | 相手陣地のインゴールにボールをつける | 5点 |
| コンバージョンゴール | トライ後の追加キック | 2点 |
| ペナルティゴール | 相手の反則後に蹴ってゴールを狙う | 3点 |
| ドロップゴール | 試合中にボールを落として蹴る | 3点 |
攻め方とパスのルール

- パスは前に出してはいけません。(横か後ろのみOK)
- 前に落とすと「ノックフォワード」(以前は「ノックオン」と言っていました。今もその名残で「ノッコン」と言っている選手やコーチもまだまだ多いです)
- 前に投げると「スローフォワード」
だからこそ、「前に進むための工夫」が見どころなんです。
キックを使ったり、仲間のサポートでボールをつないだり…。
見ているだけでもチームの戦略が感じられます。
タックルと安全ルール

タックルは、ボールを持っている相手を止めるために、体に組みついて倒すプレーです。
強く見えるけれど、ラグビーでは相手をケガさせないように、安全に倒すことが一番大事です。
守る側は相手にしっかり組みついて前に進ませないようにします。
そして倒したあとは、タックルした選手はすぐに相手を放すのがルール。
倒された相手も、すぐにボールを放すことになっています。
このルールがあるから、ラグビーは安全で公平にプレーすることができるのです。
=タックルでの主な反則=
・首より上のタックル(ハイタックル)
・相手をつかまず、ぶつかるだけのタックル(ノーバインドタックル)
・相手を持ち上げて落とすタックル
・ボールを持っていない相手にタックル(ノーボールタックル)
・タックルしないでプレーを妨害する行為(オブストラクション)
・足をひっかける(ハッキング)
危険な当たりは禁止。安全第一でプレーするのがラグビーの基本です。

スクラム・ラインアウト

- スクラム:軽い反則や試合再開時に行うセットプレー。レフリーの「クラウチ、バインド、セット」の掛け声で相手と組み合います。ジュニアラグビーでは、押す力は制限され安全にボールを取り合います。
- ラインアウト:ボールが外に出た時に、試合を再開させるプレー。両チームが縦に並んで投げ入れたボールを取り合います。ボールは真っ直ぐ投げなければなりません。また、ボールを取る相手を掴んだり邪魔をしたりすると反則になります。
🏉まとめ

以上が基本的なラグビーのルールです。
初めてラグビーを観ると、「なんで今笛?」「なんで止まらないの?」の連続で、頭の中がハテナだらけになりますよね。
でもラグビーは、ルールを全部覚えなくても大丈夫。まずは 「前に進むけど、パスは後ろ」 という原則と、ボールの周りで攻守が入れ替わる 仕組みがわかるだけで、一気に見え方が変わります。
そしてラグビーの一番の魅力は、激しさの中にある リスペクトの文化。
試合が終わったら敵味方がなくなる「ノーサイドの心」、それを形にしたアフターマッチファンクションは、子どもたちが礼儀と感謝を“体験として学べる”時間でもあります。
ポジション(背番号)や、スクラム・ラインアウトなどのセットプレー、ノックフォワードやスローフォワード、タックルの安全ルールなど、基本を押さえることで、選手の動きやチームの意図が読めるようになり、観戦が何倍も面白くなります。
ラグビーは、最初は難しく見えるかもしれません。
でも大丈夫。見慣れてくると、「今の笛、これか!」が少しずつ増えていきます。
まずは、
①前に進む(陣取り)
②パスは後ろ
③ボールの近くでしか戦えない
この3つだけ意識して観てみてください。
それだけで、子どもたちが何を狙っているのか、どんな判断をしたのかが見えてきて、応援がどんどん楽しくなります。
「相手を傷つけるためではなく、フェアに競うために全力を出す」という紳士のスポーツ。そんな“温かい強さ”があるのがラグビーです。
次の試合はぜひ、「ルール」だけじゃなく ラグビーの精神も一緒に味わいながら、もっと熱く応援していきましょう🏉✨


